川の流れのように

.

ひたすら不毛な夜の終わり、明日の天気に思いを馳せるときだけは平らかな心でいられる。
晴れたらいいな。水辺にいこう。

約束をせずとも会えるひとがいるということを、馬鹿みたいにそのまま愛したり、あるいは気にしなかったりする鈍臭さをくれ。

アウトプットに至るか否かはさて置き、ここ数ヶ月で思考の瞬発力が高まっているのを感じる。いま必要なのは、とどまる力ではない。とどまるのはもうこりごりだ。

信号を守りたくなる日とそうでない日がある。前者のほうが実はおれにとっては厄介で、一日のうちにウソっぽさを無自覚に上塗りして、寝るころにはどっと疲れてる。でもそれも悪くはない。しいていうなら気候が良いのがわるい。

どっかのだれかの祈りの果てに、街が朝を迎え入れようとしているのかもしれない。どっかのだれかの世界が変わる瞬間に、おれはというと涙も笑みもない退屈な表情で喉の奥のかゆみを気にしている。ふと情けないきもちになる。

朝がくる。晴れたらいいな。
雨なら、おまえん家でゲームでもしようぜ。

.